小さな船の君へ

タトエバ 君が小さな船として

何もない海にそっと浮かんでる

時に水面が踊り君を楽しませてくれて

時に旅鳥が恋の話を聞かせてくれる

とても穏やかに とても緩やかに

こんな毎日が繰り返される事だけを知っていた

いつの日か君は行くべき場所に恋焦がれて

初めて小さな帆を立て君だけの旅に出る

今までにない感情に胸が踊り 

夢にまで見る場所が憧れから現実に変ろうとしていた

しかし 大きな波が君を揺らし 攫おうとして

耐える君に冷たい風が吹く

穏やかな毎日を思い出しながら...

恋い焦がれた場所を思い描きながら...

疲れ果てた君の横に同じ船が

「もう少しだよ」

と言い 冷たい風を受けてるのは自分だけじゃない事を知る

気付けばほんの小さな生まれたての帆も行くべき場所に

風を受けて行くべき道を向いていた

そう 僕達はきっとそんな毎日を繰り返しながら

恋焦がれる場所を目指すのです

[175] みちよ (2011/06/27 Mon )

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